俺様☆姫様★王子様 3
①
「はぁ、疲れちゃった……」
ワンフロアを一通り歩き回って、随分疲れた。
ちょっと…酔ったかも。
ウィンドウショッピングするには、今日は人が多すぎるよ。
いくら日曜日だからって、ちょっとこれは酷い。
「休憩してから帰ろ」
何度か定員オーバーのエレベーターを乗り過ごしてから、やっとの思いで1階のエントランスまで辿り着いた。
エレベーターを降りてすぐ右手にある、【ルイジアナ】と書かれたガラスの扉を潜った。
そこはやっぱり人でごった返していて、満席状態。
これじゃ休憩もできないじゃない。
諦めて出ようとしたとき、グループのギャル集団が一斉に立ち上がった。
ラッキー!空いたじゃん!
思わずほころんだ。
だってもう足が限界なのよ。
契約があるからって、普段着なのによそ行きなオシャレをしてるあたし。
オフホワイトのシフォンポンチョに、ピンクの花柄インナー。ホワイトのショートパンツにキャメルのサンダル。
このサンダルが曲者だった。