俺様☆姫様★王子様 3

何気なくフロアを見渡すと、一ヶ所だけおかしな場所が目にとまった。


川の流れを塞き止める岩みたいな感じで、そこだけが止まってる。




なんだアレ?


ミルクティ色の物体が見えたような?


あぁ、人か。

どんくさいヤツだな、反対側歩けばいいのに。


そんなことを思ってるうちにステージを一周していて、俺は袖にはけた。




「今ので最後だから。ステージに戻って」


待ち受けていたマネージャーが俺を戻そうと、背中をぐいぐい押してきた。


「ちょっ、待ってよぉ。終わりなら…」


「お客さんに挨拶しなきゃいけないでしょうが」


「うぇ~、俺喋んのぉ?」


そんなの聞いてないし。



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