enjoy!
 「ふ~ん…。」

意外だった。

歩斗はバレンタインに何個もらった
とかも言ってなかったし…。

 「城田君、結構イイ顔してるし!
  モテても当たり前だよね!」

 「そうかなぁ?」

あたしは歩斗の顔を思い浮かべる。

少しクセのある黒い髪…

くしゃっとした人懐っこい笑顔…

あのビー玉みたいな大きくて綺麗な目
はズルイと思う。

 「…愛華!!」

 「え?あ~…ゴメン!」

何考えてるんだろ。あたし…。

歩斗なんてどうでもいいじゃん…。

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