Love.Love.Loving!
−Love.Love.Loving!−

「ずっと彼女にしたかった」


「あ、あの俺、ずっと好きでした!付き合ってください…!」


腰を折り曲げ頭を下げて、ピシッと前に出された右手に眉を下げて困るあたし、須王香彩(すおう かあや)。

高校2年生になってもうすぐ3ヶ月。


2年生に上がってからさらに多くなった知らない男の子からの呼び出し。そして告白。

好きです、と言ってくれることは素直に嬉しい。それがたとえ喋ったこともない知らない男の子からだったとしても、だ。


だけど、あたしはその気持ちには応えられないのだ。

ちゃんと恋をしているあたしには好きな人がいて。好きな人がいるのに他の人と付き合うなんてありえない。

だから、してくれた告白を全部断っているんだけど、せっかく勇気を出してあたしなんかに告白してきてくれているのだ。

あっさり。簡単に一言だけで断ってしまうのは相手の人にかなり失礼だと思う。


かと言って曖昧な返事もトラブルの元。過去に経験がある。

断るのだって、そう簡単じゃなくて。ズキズキと胸が痛むし、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


――それでも、あたしは、

『……ごめ、んなさい』
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