Love.Love.Loving!
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「遅い。課題増やすぞ須王」
『…っ、は、(死ぬ…っ!)』
「…まあ今回だけは許してやるか」
はぁ、はぁ、と荒い息。本気の全速力で乱れる髪とか気にもせずに職員室まで走ってきたあたし。
職員室に入って、あたしを呼び出した宮先生のところまで足早に行くと、偉そうに宮先生は椅子に腕と足を組んで座っていた。
何様だ、って感じだけど。思うだけで口が裂けても言えない。言わない。
あたしが来たことに気づいた宮先生は振り向き、態度と同じく偉そうに言った。本当に何様だ。
「課題はちゃんとやってきたんだろうな?」
き、きた…っ。呼び出された本題に呼吸を整えていたあたしはうっと喉を詰まらせる。
なんて言い訳したらいいの…?
…いや、ダメだ香彩。
言い訳なんかしたらさらに課題を増やされるに決まっている。宮先生の性格は歪んでいるのだからここは正直に。
『…っえ、と、忘れて…、』
「課題追加な」
『っ、な!?嫌です宮先生!』
「あ?聞こえねぇ。自業自得だ」
『(鬼…!)』
やっぱり宮先生の性格はガッタガタに歪んでいた。