四葉のクローバー
「いえ、ありません。
 戻ってから
 探そうかと思ってます。」

「中途じゃ、中々厳しいぞ!
 そっちの方に私の知り合いが
 何人かいるから、聞いてみるよ!
 バイトじゃあお母さん
 養っていくには
 厳しいからね。
 ん~でも私的には寂しいな。
 又あんたみたいな子
 来てくれるといいんだけど・・。
 明日、これを会社に持っていくから。
 最後にみんなにきちんと挨拶して
 で、後は有給つかい果たすこと!
 これから、頑張ってね!
 お疲れ様!」

「ほんとにありがとうございました。
 佐伯さんと仕事ができて
 良かったです!
 佐伯さんも、頑張ってください!」

夢と佐伯は楽しい最後の晩餐をした。

帰宅すると
一週間ぶりの家が
なんだか懐かしく思えた。

「ただいま~!
 って、希君まだ帰ってないのか。」

すると後ろから

「おかえり!夢ちゃん!
 遅いから
 また、佐伯さんと一緒だったの?」

「ビンゴ!」

「やっぱりね。
 久々で疲れたんじゃない?」

「うん。
 明日はまっすぐ帰ってくるから。
 希君は?」
 
「俺も仕事終わったらすぐに
 帰ってくるよ!」

まるで共働きしている
若夫婦のような会話だった。
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