四葉のクローバー
次の日
希は昼ごろ目が覚めた。

昨日のことを思い出し飛び起きた。

飲みすぎたせいか
少し頭が重く
気分もすぐれなかったが
夢が行く前にどうしても
気持ちを伝えておきたいと思い
夢を家中探した。

探しても夢の姿はもうなかった。

希は時間を見て
まだ間に合うと思い
追いかけようとしたとき
テーブルに
手紙が置いてあるのを見つけた。


“おはよう。
 もう、こんにちはかな?
 希君の顔を見て言うと
 泣きそうだから
 手紙でゴメンね。
 希君には迷惑かけっぱなしで
 感謝の気持ちでいっぱいです。
 一緒にいた時間を
 もっと楽しんでおけば良かったと
 後悔しています。
 今の私があるのは
 希君のおかげです。
 これから私は
 一からやり直すつもりで
 頑張っていきます。
 希君  ありがとう
   
       夢  ”

手紙を読み終えた希は
急いで駅へと向かった。


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