四葉のクローバー
それから一ヵ月後

本社に行く事になった夢は
引っ越すため
休日に少しずつ荷物の整理を始めた。

するとカバンの中から鍵を見つけた。

それはマンションの鍵だった。

それを見て、希のことを思い出し
少し外を歩くことにした。

近くの公園に入ると
子供が走ってきて夢にぶつかった。

子供を追いかけて走ってきた
母親を見て夢はビックリしていた。

「サエ?」

夢を見て、サエも驚いていた。

二人はあの日以来
久々の再会だった。

「久しぶりだね。
 夢、少し座って話さない?」

ぎこちない二人だったが
ベンチに座った。

サエは慎とのことで
夢に気を使っていて
会話があまり弾まなかった。

それに気づいた夢は
二人のことを
もう何も思ってない事を告げた。









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