四葉のクローバー

再会

それから二年後

夢は佐伯の伝で入った会社で
頑張って働いていた。

ある日
上司から本社への移動を
言い渡された。

夢は母の事を考え
一度は断ったが
上司からのたっての希望で
母に聞いてみてからというと事で
返事を待ってもらった。

帰ってから母に話してみると

「行きなさい。
　何も迷うことないでしょ。
　今の仕事楽しいって
　やりがいがあるって
　言ってたじゃない。」

「でも・・
　やっぱりお母さん一人に
　しておけないし・・・。」

「そうしたら
　お母さんも一緒に行くわよ。
　もう、お父さんもいないし
　親戚連中はうるさくて
　ホントはもうやだったのよ。
　ここの家も古いけど
　売れば少し足しになるでしょ？
　後、ホントはね
　一度でいいから
　都会で暮らしたかったのよ！」

始め、戸惑っていた夢だったが
母の言葉を聞き
次の日上司に申し出たのだった。