シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
拍手の中、シスター高部はいつものオルガンではなく、祭壇の横にあるパイプオルガンへと向かった。

シスター古暮が、讃美歌を唄ってくれるみたいだ。

シスター古暮の歌声は、人の心を包む。

私は歌が終わる直前に、屈みながら、環架の手を引き、祭壇の前で祈りの体勢。

いつもは二列の椅子も今日は三列ある。

私は佐和田家4人の邪魔にならぬように、シスター古暮とシスター高部にも座らせた。

“讃美歌の後の祈りは、心が穏やかになるから、神様により届くよ”と、母親が教えてくれたジンクスのようなモノ。

だから、私は願うよ。
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