シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「ごめん…寂しい思いさせてごめん…」



颯太が謝るのはおかしい。

汗と血の匂いも香水と混じってるからわかる。

終わってから、走って来てくれたんだもん。



「颯太が好き…愛してる…っ!
来てくれたら良い…ッ……」



無事なら良い―…
来てくれたからもっと良い―…。



「俺も愛してる…」



その言葉を聞けただけで、寂しさも不安もなくなるの。

颯太を傍に感じられて、私には、幸せしかない。

私には颯太との幸せがあれば、大丈夫。



「ちゃんと…待っててあげられなくて…ごめんね…っ…?」



これからは、颯太を待つ。

信じて大人しく待ってる。








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