高熱にベッド<短&番外>


とは言っても私はこれまでの過去を思い出してみて、やっぱり永樹さんが禁欲なんてあり得ない…、と疑いの目も持っていた。


しかしそれは裏切られ、



永樹さんの禁欲生活は順調なのだった。



家に遊びに行っても、永樹さんは私に触れさえもしない。

ましてや嵐や唯といる時だって。

『バイバイ那子』

私の家に永樹さん一人で遊びに来た時だって、別れ際の玄関でも何もない。


この永樹さんの禁欲が、本人が物凄く耐えて我慢して我慢して私に触れていない様子でも見れば、納得いくものの、永樹さんは平然としていて。



「調子狂うな……」



今までの変態は嘘だったのかと言う程の清純っぷりで。


私は初体験のやるせなさに、何だかもやもやしていた。






それにしても彼此二週間程……


永樹さんの禁欲生活は続いている。



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