高熱にベッド<短&番外>


俺はふらりと立ち上がっておぼつかない足取りで冷蔵庫へと向かう。


「あった」


目的は、ビール。

確か前に俺の家で飲んだ時に誰かが置いていった物。
そうじゃないと普段俺の家の冷蔵庫に酒類は常備されていない。


『永樹さん…?』

ベッドにいる那子が不思議そうにこっちを見ている。

そして俺はビールを口に含んで、先程の体制から起き上がって俺を見つめる那子に近づく。


『何を……っ』


俺が那子を覆うようにベッドに膝をかければ、沈む体。

何故か悩ましげに聞こえてしまうスプリングが軋む音。



唇を押しつければ、力なく倒れてしまう那子。
再びベッドに背中をつけてしまう形になる。

しかし先程と違うのは、俺が上に乗っかってると言うこと。
そして、俺の口内のビール。


『んんっ』

俺は那子の口を抉じ開けるように舌を起用にねじ込む。

されるがままの那子の口に、ビールが注ぎこまれる。


こうなれば那子は、飲み込む他ない。



『第2だーん』

「待っ……!」

俺が脇においてあったビールを再び口に含んだのを見て、止めに入ろうとした那子だけど、俺がそんな事許すはずもなく。





俺が口に含んで、那子に飲ませて、無くなればまた含んで……


その繰り返し。



ビール一缶が無くなるのにそう時間はかからなかった。





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