高熱にベッド<短&番外>


『な…にするんですか…!!』


俺の腕に下敷きにされた那子が苦し気にもがく。


「んー?にぁこ〜」

『にぁこじゃありません!!』

体が向かい合わせになるように那子の体をこちらに向ける、それから下の手を首の下から滑り込ませる。


『な…!』

そうすると那子擽ったそうに身をよじって、足をバタつかせる。


「大人しくしようね〜」

頭がふわふわして。
なんかとにかく那子に触っていたくて。


「那子の頬っぺたつめたい…」

『止め…!!』

那子の頬に自分の頬を擦り付ける。

すると冷たかったはずの那子の頬がみるみる熱くなって。


「那子…?」

不思議に思って頬を離して那子をまじまじ見つめる。


『馬…鹿じゃないですか!もう!馬鹿馬鹿馬鹿!!』

そんな風に言う那子だけど、いつもの白い肌は見る影も無くて、今目に入るのは真っ赤に染めあがる頬だけで。


「ふふ、照れてんだねぇ?」

『…な!酔っ払い相手になんで!!』



あー………

………酔っ払い

酔っ払いかぁ……




そうだ、那子がシラフだからいけないんだ。


『良い事考えたぁ…』




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