草食男子に恋してる!【続編】
全部話し終わると、ちょっとだけ涙も止まって、すっきりした。
「なるほどね。で、その後、連絡は?」
「してない」
「メールは?」
「こない」
はぁーっと美優はため息をついて後ろに仰け反った。
そして元に戻ってきて
「ばかだね。でもまぁよくあることだよ」
と私の頭を撫でた。
「そうかな?私が勝手に焼もちやいて、秀くんの優しさにイライラして、
勝手にスネて、泣いて、もうほんと……自分が嫌っ!!」
「お、落ち着いて、歩…」
「もうだめっ!無理!
絶対嫌われたもん!うわぁ~~~ん!!」
もはや手がつけられない私に降参したのか、美優が頭を抱えた。
そして、「よしっ!」と立上がった。
「?」
ずっ、と鼻をすすって美優を見上げると、
美優は鼻息をふんっと鳴らして頷いた。