血の記憶

二度と、彼女に会えない気がする。

でも……邪魔しちゃいけない。

オレは、ただの足手まとい……

倒れた男を見下ろして、

その場を去る。

身が、

引き裂かれるのをハッキリ感じる。



ケド……


「さよなら」


オレは、彼女が現われる前の日常へ、帰る為に呟いた。


おわり。


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