きみは、運命の人?



蒼司の家は、小さなアパートだった。


古びた鉄筋の二階建て。


2Kの小さな間取りで、ひとつはベッドと洋服ダンスだけの、シンプルな寝室になっている。


「里桜…」


部屋に入るなり、蒼司は私を抱きしめてきた。


あったかい…。


そして、いい匂い…。




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