CHERRy


「ヒロちゃんから離れない」


「ん、約束な─…」


深いわけでもなく、甘いわけでもない。

けれど唇と唇が重なり、お互いの温度が一緒になる。気持ちが一つになる。


約束の、キス──…


「俺、頑張るから。」



「何を?」


「勉強?」



「そっか…」


ヒロちゃん、大学生だもんね…

、やっぱり離れたくない…

もう少し、このまま─…

ヒロちゃんにギュッと抱きつく。


「お♪加奈が甘えてきたー」


「ヒロちゃん…」



「どした?」

< 52 / 71 >

この作品をシェア

pagetop