年下彼は手強いのです,
第5章 狂いかけた歯車は、なぜ
*歩幅をあわせて
カレンダーにピンクのペンで丸をした日曜日。スケジュール帳を何回も見た、この日。
「……いよいよ」
いよいよ、今日です!
ちなみに昨日の寝つけは最悪だった。なに着ていこうかなとかなにしゃべったらいいのかな、って。
「……」
悶々と考えちゃって、でも結局決まらなかった洋服。ありふれたパーカーやスカート。輝くんはどんなのが好みなんだろう。
もう少しお洒落に気を遣っておくべきだったなぁ。