ユメみる夢みる僕のキセキ
 泣いたのは何年ぶりだろう?

「もう大丈夫? 雫、痛くない?」

 俺の顔を見ながら心配そうにそう言う母さんの頭には未だ血がにじんでいる。
 それは俺がつけたものだ。

「ごめん、母さん……俺……」

 ずっと、泣いた事も怒った事も、記憶に無い程、過去の事で……
 一人の俺には、無意味な事だったから。
 だから、目の前にいる人に……母さんに謝りたくても、言葉が上手くでてこない。
< 40 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop