ユメみる夢みる僕のキセキ
 道に関しては途中から同じ高校の生徒たちを見つけ、そいつ等の後について楽々、学校に着く事が出来た。
 そして、その頃には、ずっと後ろで喋り掛けていた意味のわからない女子もようやく諦めたのか、無言のまま自分の教室へと走って行っていなくなった。
 あの女、いったい何がしたかったんだ? そんな事を考えながら、階段を上がって自分の教室に俺は入った。
 学校は普段と変わらない。同じ毎日の雰囲気が変わらない場所。そう思っていたのに……

「邪魔だ、退けろ」

 おかしな事に、俺の席には先客がいた。

「はぁ、何で?」

「そこは、俺の席だろ? さっさと退けろ」

「何言ってんだお前? お前二年D組の露木雫だろ? お前の教室隣だぞ!」

 その瞬間、クラスの連中がクスクス笑って俺を見始める。
 ……どうやら学校までもが普段とは違っているようだ。
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