【短編】幼なじみの恋物語
「いないよ」
渚は言った。
「気になる人もいないの?」
夏美は聞いた。
「うん」
渚は頷いた。




好きな人、いないのか




「春くんは?」
俺はあまりの直球質問に、呆然としていた。
「えっ?春?」
渚は言った。
「うん」
夏美は頷いた。
「春は、幼なじみだよ」
渚は普通にそう答えた。




幼なじみ……




やっぱり、渚にとって俺はただの幼なじみ……





「もう、遅いから帰るか?」
沈黙を破ったのは、祐也だった。
そして、俺は渚と祐也は夏美と帰った。
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