【短編】ヘタレ君のわがままなカノジョ。
「あの時はホントにごめんね。大丈夫だった?」
「うん。全然大丈夫!あたし石頭だから。」
そう言って皆川さんは
笑い、つられて俺も笑いました。
「それで、俺に何か用事とかあったの?」
わざわざ話しかけてきたのだから、よっぽどのことがあるのだろうと思い直し、伺いました。
すると皆川さんは、もじもじと言いにくそうにしました。
こういうとこ、ヒカリちゃんとは違いますね。
ヒカリちゃんははっきりものを言うし、堂々としてます。
言いたいことあるなら、はっきり言えばいいのに。
「あの…っ、あたしと良かったらお友達に…!」
「ハル!」
皆川さんの言葉を遮ったのは、大きなヒカリちゃんの声でした。
「ヒカリちゃん。掃除終わったの?」
「帰ろ!」
俺の質問に答えることなく、君はぶっきらぼうに言いました。
なんでしょう。
機嫌悪いですね…。
「ごめん、今行くね。」
ヒカリちゃんにそう答え、皆川さんに向き直ります。
「それで、なんだったっけ。」
「あの…、えっと…。なんでもないっ!じゃあね!」
皆川さんは一度ちらりとヒカリちゃんを見て、急いで去って行きました。