【短編】ヘタレ君のわがままなカノジョ。




「あの時はホントにごめんね。大丈夫だった?」



「うん。全然大丈夫!あたし石頭だから。」



そう言って皆川さんは
笑い、つられて俺も笑いました。



「それで、俺に何か用事とかあったの?」



わざわざ話しかけてきたのだから、よっぽどのことがあるのだろうと思い直し、伺いました。




すると皆川さんは、もじもじと言いにくそうにしました。



こういうとこ、ヒカリちゃんとは違いますね。



ヒカリちゃんははっきりものを言うし、堂々としてます。



言いたいことあるなら、はっきり言えばいいのに。





「あの…っ、あたしと良かったらお友達に…!」




「ハル!」



皆川さんの言葉を遮ったのは、大きなヒカリちゃんの声でした。




「ヒカリちゃん。掃除終わったの?」



「帰ろ!」



俺の質問に答えることなく、君はぶっきらぼうに言いました。



なんでしょう。

機嫌悪いですね…。



「ごめん、今行くね。」



ヒカリちゃんにそう答え、皆川さんに向き直ります。



「それで、なんだったっけ。」



「あの…、えっと…。なんでもないっ!じゃあね!」


皆川さんは一度ちらりとヒカリちゃんを見て、急いで去って行きました。





< 12 / 25 >

この作品をシェア

pagetop