理科室の香り[先生がいて良かった]
英語の再テスト
体育大会から幾日が過ぎた…

今日、英語のテストの不合格者は


居残りして再テストを

受けなければいけなかった。


「あ~居残りしたくない…美樹する?」

「うん。さっさとやって部活行く」

「そっかぁ~美樹は部活頑張ってるもんね~いいなぁ~やる事あって~」

「いやいや。やんないと怒られるから~」

はぁ~みんな頑張ってるよなぁ~

さぁてと

そろそろテスト
受けに行こうかなぁ~

テストは

先生の目の前で受けなければいけない。

なので、

多目的室で

雄輔先生と垣元先生の所に行ってしなければ


ならなかった。

私は雄輔先生の近くでやる事にした。


一応勉強したつもりだった。


でも出来は最悪だった…

なんか先生笑ってるし~


「もぅ笑わなくてもいいのに~ひどい~」


「いや~これを見て笑わん方がおかしいよ~ちゃんと勉強したのか?」

そういった先生の顔は笑ってた…


気付いてたのかも…


本当は、分からなかったわけじゃない。


ただ単に先生と話したかっただけ…

ただ単に先生の近くにいたかっただけ…

さっきから気付いてた。


理恵と理恵の友達の明日美がいる事を…


だから、私は見せつけてたのかもしれない…


喧嘩してる理恵に…
それから二日が過ぎた。


今日で居残りが最後だ…。


今まで本当は英語の担当じゃない雄輔先生がくるかどうかドキドキして行ってた。


そして、今日も…

でも、今日こそ真面目にしないと垣元に怒られる…


まぁ~最後のテストは合格だった。

テストは終わった…


でも私は帰ろうとしなかった…


なぜなら先生がいるから…


「誰か待ってるの?」


「うん!先生待ってる」


先生は、また笑ってた。

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