光の魔法を君に
「・・・・っ・・」
太陽の話を聞いて思わず息をのむ。
そんなことがあったなんて・・・
「・・・ッおばさんは?」
太陽にこれを聞くのは酷かもしれない。
そう思いながらも聞いてしまう。
「・・・・死んでたよ。心臓を抜き取られて・・・手足をバラバラにされて・・・血まみれで焼かれずに・・・」
「・・・・!!」
ゾッとした。
背筋に冷たいものを感じる。
「他のみんなは火に焼かれてたのに、母さんだけがそのままで残ってた。」
俯き、哀しみ、嘆き、
一体どれほど酷なことを太陽は一瞬にして背負ったのだろう。
「・・・っ!!」
もう、いてもたってもいられなかった。
太陽を・・・もう一度強く、強く、抱きしめた。