光の魔法を君に



「気安く呼ばないでくれる?」



訳がわからない。



そんな顔をしてあたしを見つめる。あの子。



___そんな顔すら憎くて、




あたしはあの子を蹴りあげる。





顔をあげたあの子の瞳に一瞬たじろぐ。
あの子の笑顔があたしの脳裏をかすめる。



弱々しい声であたしの名を呼ぶ。






___そんな声で呼ばないでよ・・・。





揺らぐ思い。あの子には気づいてなくて、でも哀しい顔であたしを見つめる。





ずっと、憎かったの。この時を待っていたの。なのに、なのに。









胸が、苦しい____。












< 480 / 565 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop