隣の王子様
下に降りると、壁に寄りかかって携帯をいじりながら待っている汰月がいた。
何か、ムカつく!!
イライラした、あたしをおもいっきり汰月の足を蹴った。
ドッス!!!
「い゛ってーー!!」
蹴られた部分を押さえながら、座り込みあたしを睨む。
「おい!何で、俺を蹴るんだよ!」
「ふんっ!!」
壁に寄りかかっている時の姿が、何かかっこよく見えた自分に腹がたつ。
後ろでぐだぐだ文句を言っているのを無視して、汰月の家に向かった。