彩-aya-1





これでもかってくらい苦しくなった胸に、


「……ヤナギは、あたしの大切な親友だよ」


ゆっくりとヤナギの手を握る。



ヤナギは驚いてたけど、少し顔を赤らめ、


「もうお疲れでしょう。お休み下さい。

明日もハヤトさん達と遊ぶのでしょう? その為には十分な睡眠が必要です」



布団を掛け直し、繋いだ手を優しく解き、


「明日も、アヤ様のお話を楽しみにして居ります」


あたしの額に優しく手を当て、


「お休みなさい」


「……お休み…」



ふっと優しい笑顔を残し、電気を消して出て行った。




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