彩-aya-1





ユウキ…。



ユウキ何処…?



ねぇ、ユウキ…。



怖い。


…怖いよ。




その時、誰かが勢いよくあたしの腕を掴み、引っ張られた。


そして勢いでその人の胸の中にハマる。



でも、見なくても分かる。


この匂いは……ダイキさんと同じ匂い…ハヤトだ。



目の前には、口は笑ってるけど、目は笑ってない女の人。


長いピンクの髪の毛が印象的で、美人さん。




その人の笑ってない笑顔はあたしに向けられてて、


「……へぇ。その女選んだんだ」


ゾクッ


一瞬で背筋が凍りついた。




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