彩-aya-1
それでも遊び足りないあたしに、
「じゃあ、あちらに行ってみますか?」
ヤナギが最終的に指差した場所は……。
『いってらっしゃ~い』
笑顔のお姉さんに手を振られ、暗闇に足を進める。
「ね、ねぇ……べ、別に怖いんじゃないよ!! 怖いんじゃないけど…逸れちゃヤだから、手は離さないでね!!」
「はい」
笑いながら返事をするヤナギ。
―――出来るだけ避けた、お化け屋敷。
バレちゃったのはしょうがない!!
この立派なレディに、“苦手”な物なんてな――