彩-aya-1
ヤナギには勿論此処が貸し切りだなんて一言も言ってなかった為、席に案内され、店員が中に行くと、
「あれ? 此処人気ないのかな?」
……なんて、惚けて見せた。
あたし演技上手くね!!?
自画自賛してると、あたしにヤナギは不安そうな顔で、
「それよりアヤ様、此処値段が…」
メニュー表を見る。
「いいよ、ヤナギ。今日はあたしがご馳走してあげる。だからうんと甘えて!!」
「で、でも……」
……手強い奴め!!!
ってか、ヤナギ絶対自分の誕生日忘れてるな。