彩−aya−2




その所為であたしはオレンジジュースを手にし、ヨウスケが座ってた長ソファに腰掛けた。



ハヤトと2人っきりの部屋は異常に静か。


そりゃあハヤトが喋らないからってのもあるけど、あたしはそれが丁度心地良くて黙る。



倉庫内の騒音が此処にも伝わり、きっと暴走の後だから気分が上がってるんだ、と思った。


それを思うと、ハヤトに対する謝罪が溢れ出た。



……暴走族なのに。


下っ端達もあんなにはしゃいでるのに。


ホントはハヤトも楽しみたかったんじゃないか。


あたしなんかに構わないで楽しんでたかったんじゃないかって。




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