AZZURRO
「クリス様!」

ポールがクリスの前に跪いた

「なんだ?」


「ジャン様からの報告書でございます。」


「なに?!」


ポールから渡された小さな紙を
すぐさま開いた


「………。」


報告書を見るなり
急に黙り込んだクリスを不安げにポールは見上げる


「あの…クリス様…?」


「ポール…
やはりあの男は帝国一の軍師だったようだ。」


「はぁ…?」

クリスはジョンの報告書をポールに見せる
 
すると
見る見るうちにポールの顔色が引き締まった


【天地を統べる誇り高き我が君主
全ては万事
広大なエイル川のように流れ出しました。

白いのろしが上がり
鳩が大空を舞う時
全ては我が君の物になるでしょう。】


流れる様な美しい書体
そこにはいっさいの迷いはなく
自信の強さが感じ取れた
< 177 / 319 >

この作品をシェア

pagetop