AZZURRO
「本当に…覚えてないのか?」


急に真顔になったクリス

雪乃はクリスから視線をそらすことなく

ゆっくり頷いた


「お前は…空から落ちてきたのだ。」



「空から…?!」



思わず上を見上げた

そこには
雲一つ無いトルコリアンブルーの空が広がっている



あんな所から
落ちてきた?!



私は海に身を投げたんだ…

だが
洋服も髪さえも濡れた形跡は感じられなかった…
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