AZZURRO
「んはっ!?
離しなさい!無礼な!
私を誰だと思っているの?!」
兵士たちに声を荒げたアメリアだが
兵士は構う事なくアメリアを連行する
「宰相には私から話してる。
助けが来るなどとは思うな?
お前は自分のした罪をこれからじっくり
悔い改めろ。」
クリスの最後の言葉は
アメリアに決定打を与え
悲痛な叫び声と共にアメリアは
連行された
ユキノが攫われた経緯はわかったが
これではあまりにも簡単すぎないか?
アメリアなんて
ただの貴族の世間知らずの姫
叩けばすぐにぼろが出ることなど
誰でもわかるはず
賊の男二人も
手口からしてはプロなんだろうが
ユキノの存在を側近や皇族以外で
知るのは困難なはず…
だとすると
賊とアメリアは
ユキノを攫うための駒…か…
もし
男たちが捕まったところで
自分の正体を知られる心配はない
…ということか
クリスは月を見上げた
雲ひとつない空に浮かぶ月は
神秘的な白い光でクリスを優しく照らしている
「ユキノ…どうか無事で…。」
一言零すと
クリスは踵を返し
城を後にした
離しなさい!無礼な!
私を誰だと思っているの?!」
兵士たちに声を荒げたアメリアだが
兵士は構う事なくアメリアを連行する
「宰相には私から話してる。
助けが来るなどとは思うな?
お前は自分のした罪をこれからじっくり
悔い改めろ。」
クリスの最後の言葉は
アメリアに決定打を与え
悲痛な叫び声と共にアメリアは
連行された
ユキノが攫われた経緯はわかったが
これではあまりにも簡単すぎないか?
アメリアなんて
ただの貴族の世間知らずの姫
叩けばすぐにぼろが出ることなど
誰でもわかるはず
賊の男二人も
手口からしてはプロなんだろうが
ユキノの存在を側近や皇族以外で
知るのは困難なはず…
だとすると
賊とアメリアは
ユキノを攫うための駒…か…
もし
男たちが捕まったところで
自分の正体を知られる心配はない
…ということか
クリスは月を見上げた
雲ひとつない空に浮かぶ月は
神秘的な白い光でクリスを優しく照らしている
「ユキノ…どうか無事で…。」
一言零すと
クリスは踵を返し
城を後にした