AZZURRO

……

クリスと雪乃が初めて
想いを重ねて迎えた朝


「…ご機嫌麗しゅう我が君。」


「ああ、ジャン。
今日は本当にいい気分だ。」

すこぶる機嫌がいいクリスを横目に
ジャンは執務室の机に書類を並べていく


「明後日にはハジェンズに戻りますので
それまでにこちらをお願いいたします。」


「ああ。
…義姉上の詮議はどうなった?」


「はい。
皇女という事でかなり優遇され
南の外れの孤島に
幽閉されることになりました。」


「そうか…。」

何かを言いかけて
飲み込んだようにクリスは書類に視線を落とした


「そう言えば
ユキノ様は今朝から姿をお見かけしておりませんが?」


「アレはまだ寝ている。
少し無理をさせてしまったな…。」


クスクスとクリスが答えると
ジャンは盛大にため息をこぼした


「ユキノ様が本当に側室になられたという事は
どういうことを意味するか、
ご理解いただけてますよね?」


「無論だ。
私はユキノを正妃に…ゆくゆくは
皇后にする…。」



「…頭の固い元老院や大臣
貴族は黙っていませんよ?」


半ば呆れたように言うジャンに
クリスは飄々と言葉を返した


「だから、私には優秀な側近長官がいるのであろう?
頭の固いオヤジどもを黙らせ
ユキノが正妃に、立后出来るように尽力しろ。」
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