AZZURRO
コンコン

夜の帳が落ちたころ

雪乃の部屋に
クリスのノック音が響いた


「はい?」


「私だ。」


「どうぞ。」

クリスだと知って
雪乃は急いでドアを開ける

寝巻用の薄い長衣に身を包んだクリスは
月明かりに銀髪を輝かせ
翼はしっかりと畳まれている

「どうなされたんですか?」

窓辺の長椅子に腰かける
クリス


月明かりの下の天使は
何とも神秘的で
神々しく


どこか
寂しく感じた
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