*片翼の天使*

試験1日目終了。





「ナズナ~! 一緒に帰ろ」

トモカが、教室に迎えに来た。





ナイスタイミング!
トモカ!





あたしの周りは、また、テスト勉強を教えて貰いたい、クラスメイトたちで賑わっていた。
あたしは、クラスメイトたちから逃げられる、天の助けと思い、パッと笑顔になる。


「おう! じゃあ、トモカを待たせてるから! ごめん。またな」

あたしは、そそくさと教室を出る。
すると、廊下で待っていたトモカが、なにかを探しているようだった。





「どうした? トモカ?」

「ん……なんか携帯が、見当たらないの」



トモカは、バックの中をあさったり、ポケットの中を確かめたりして、携帯電話を探している。

「やっぱない」

しかし、携帯電話は、見つからなかった。

「最後に、どこで見たか覚えてるか? 」

「う~ん? あっ! 」

なにか思い当たったようだ。

「どした? 何か思い出したか? 」

トモカに聞く。
するとトモカが、


「あっ! 今日、スーパーの特売日だ! 」

と、言った。
あたしは、すぐさまお笑い芸人のようにズッコケた。

< 194 / 196 >

この作品をシェア

pagetop