*片翼の天使*
試験1日目終了。
「ナズナ~! 一緒に帰ろ」
トモカが、教室に迎えに来た。
ナイスタイミング!
トモカ!
あたしの周りは、また、テスト勉強を教えて貰いたい、クラスメイトたちで賑わっていた。
あたしは、クラスメイトたちから逃げられる、天の助けと思い、パッと笑顔になる。
「おう! じゃあ、トモカを待たせてるから! ごめん。またな」
あたしは、そそくさと教室を出る。
すると、廊下で待っていたトモカが、なにかを探しているようだった。
「どうした? トモカ?」
「ん……なんか携帯が、見当たらないの」
トモカは、バックの中をあさったり、ポケットの中を確かめたりして、携帯電話を探している。
「やっぱない」
しかし、携帯電話は、見つからなかった。
「最後に、どこで見たか覚えてるか? 」
「う~ん? あっ! 」
なにか思い当たったようだ。
「どした? 何か思い出したか? 」
トモカに聞く。
するとトモカが、
「あっ! 今日、スーパーの特売日だ! 」
と、言った。
あたしは、すぐさまお笑い芸人のようにズッコケた。