*片翼の天使*
「あった! 」
確か、このピンクのだったよな?
「マジで? どこどこ」
トモカがあたしのところに駆け寄る。
「机の中」
ストラップのたくさんついた携帯を取り出し、トモカに渡す。
「さすが、ナズナ! ありがと」
「じゃあ、さっさと帰るぞ!」
教室を出ようとしたそのとき、
ガタガタガタ……
身体に揺れを感じた。
地震だな。震度3、4度ってところか?
あたしが、そんなことを考えていると、すれ違った女生徒が地震で、足元がふらつき、あたしのほうへ倒れ込んだ。
「きゃっ」
彼女は、かわいらしいアニメ声を出した。
女の子が、倒れ込んだところをあたしが見事キャッチ!
声をかけようと顔を見ると……昨日、道端でぶつかったメガネの少女だった。
あっ! 昨日の……偶然だな。