気付いたら、悪魔の腕の中。



 「あの、それって絶対?」


 「絶対、かな」

 あたしの長い髪を手にとり、くるくると遊ぶ。



 さ、最悪すぎる・・・。



 「ちょっと結城!環に何してんのっ」



 「じゅ、潤ちゃん!」


 
 あたしのヒーローの登場だ。


 
 「残念。この続きは・・・またあとで」


 それだけ言って結城くんは席を立った。




 「環?大丈夫?あいつと何があったの?」


 あたしは潤ちゃんに昨日から今日の朝のこと全てを話した。
 紙切れのことは、言わなかったけど。

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