magnet
3⇔後輩と錯覚


---


そんな一端があったからと言って仲良くなれたか。と言えばそうではない。


そもそもあの日の出来事がイレギュラーだったのだ。


「先輩、今日も不機嫌そうな顔ですね。その顔で殺人犯せそうですよ。そうなるまえに警察呼びましょうか?牢獄で朽ちてください」


「……」


イレギュラーの反動は大きく会う度にこのような始末。


そこまで私が気に入らないか。と苛立ちながら反論する気も起きやしない。


そんなときはこう一言。


「死ね」


と言って立ち去るのが最近になっていた。




< 51 / 215 >

この作品をシェア

pagetop