お兄ちゃんの友達
戸惑い
「待った?」


「大丈夫。」


そういうと私の手を握り、歩き出す。


宗佑の体温が伝わる。


きっと顔は真っ赤だろう。


「急に呼び出して悪いな。」


「ううん。全然。で、何?」


「…別に何も無いんだ。」


そういうと立ち止まり、私の方を向く。


「玲に会いたかったんだ。」


サー


風で木々が揺れる。


一瞬、時が止まった。


宗佑は背が私よりも高いから、見下ろされてる状態。


「……。」


「顔赤いねぇ〜(笑)」


「…イヤっ!」


「ははっ。」


また手を繋ぎ、歩き出す。


愛されて愛してる。


やっぱり宗佑が一番だ。

………


"会いたかった”


そう言われた時、何故か太陽君が頭を過った。




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