余命3ヶ月って何やねん?!
まあとりあえず1

「竜ちゃん今日カラオケ行かね?」



眩しそうな笑顔を俺に向けてそう言ってきたのが自称モテ男の紀田祐二だった。



でもそう言ってる割に全然モテてないことを自覚してないのがちょっと痛いところだけど、根はいいやつだ。



ってかその前に一応今授業中だってことを知ろうか。



なんて正義ぶること言わない。




前からそうだしな。



ってか先生なめられすぎすぎだろ。


誰も聞いてなくね?



「そんでさーどこ行く?あ、最近、駅前にできたウタイジム行く?あと誰誘う?」




「いやいや行くなんて言ってねーし。」



「えー行かねーのー?せっかく久しぶりに学校来たかと思えばノリの悪いやつだなー」



「学校じゃなくてもバイトで会ってんじゃねーか。」



「いやいやわかってないなー竜ちゃんは。学校のほうが青春を感じるだろ?俺らの働いてるとこなんて若い子いねーじゃん。青春もクソもねーわ。」



いたとしてもお前には落とせないけどな。




「学校も青春感じられなくね?俺らの学校男子校だろ?」



「転校生で女の子が来るかもしんねーだろ?ほらよくあるじゃん。喧嘩強くて美少女の。」



夢見すぎだろコイツ。


「そんな携帯小説みたいな展開あるわけねーだろ。」
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