モテる弟をもつ双子の姉の地味子の物語







放課後になりしばらくして、理子から冬樹と健二にメールが入る。

玄関で待っててという内容に二人は鞄を持って生徒玄関へと向かった。



少し遅れて理子が慌てた様子で玄関に来た。

「ごめんっ、じゃあ行こう!」

理子は笑顔を見せる。

一足先に歩く彼女の後ろを健二と冬樹はついていく。





「あれって、八木先生じゃね?」

「え?」

健二の言葉に二人は彼が指さした方向を見た。

「あ、本当だ。」

「八木せんせー!!」

「お?健二と佐々木、それに三守も。」

健二の声に気づいた八木は車に乗ったまま窓を開けて

話かける。

「今から帰るのか?」

「いえ、二人のお見舞いに行こうと思って。」

理子がそう答えれば、八木は 乗ってくか? と言った。

「え!?いんですか!?」

「ああ、先生も今から病院に行く予定だしな。」

「ラッキー!じゃ、お願いしまーす。」

真っ先に健二が乗り込むとそれに続いて二人も乗り込んだ。

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