シュークリーム
真夜中の部屋は静かで、外からは時折、風の音が聞こえて来る。
咄嗟に村上君を呼び止めたけれど、次に続く言葉が出て来ない。
それでもこの場をなんとか繋ぎたくて、とにかく口を開く。
「帰らないで……」
呟くような声で紡いだ言葉が、静けさの中に溶ける。
振り返った村上君は、どこか呆れたような表情をしている。
「はぁ……」
「話があるのっ!!」
私はため息のあとになにかを言い掛けた村上君を遮って、半分ヤケになりながら叫んでいた。
咄嗟に村上君を呼び止めたけれど、次に続く言葉が出て来ない。
それでもこの場をなんとか繋ぎたくて、とにかく口を開く。
「帰らないで……」
呟くような声で紡いだ言葉が、静けさの中に溶ける。
振り返った村上君は、どこか呆れたような表情をしている。
「はぁ……」
「話があるのっ!!」
私はため息のあとになにかを言い掛けた村上君を遮って、半分ヤケになりながら叫んでいた。