Escape from the DEAD
随分長々と話し込んでしまった。

お喋りはここまでだ。

「そろそろ出発しよう。一ヶ所に留まるとゾンビが集まってくるかもしれない」

自衛隊員が車輌の運転席へと戻る。

やがてエンジン音と共に、トラックの列は高速道路を走り始めた。

…偶然の遭遇ではあったが、要達は運が良かった。

武装した頼りになる自衛隊に拾われ、行動を共にできる。

自分達の力だけでずっとゾンビどもと戦いながらの逃避行だっただけに、やっと安心して休息できる時間だった。

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