十人十色~君の声を聞かせて~
サヨナラを知った日









「サヨナラ」













そう静かに告げた君。









君の程よく筋肉がついた腕とか、




長いまつげとか、




ぬくもりとか、




ふと見せる真剣な表情とか、






何もかも全部、覚えているの。











忘れるわけない。






忘れられないの。







忘れるわけにはいかないの。













だってあなたは、わたしの大切な人なんだもん。











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