十人十色~君の声を聞かせて~








「じゃあ、よろしくね空須くん!」








「世話になる」









素っ気無くいって、空須くんは頭を少し下げた。


















「あ、そうだ」








思い出したように空須くんは顔を上げた。










「なに?」







「ハンバーグ、おいしかった」












「…………!」
















料理ほめられたの初めて……!







今まで、自分でしか食べてなかったから……。












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