天使の涙


「やぁやぁ、夏君。あんな可愛い転校生の隣なんて羨ましいねぇ」



そう言って裕也が近づいてきた。



「別に……。逆に迷惑。隣がうるさくて寝れやしない」



そう、隣の席のまわりは人で埋めつくされていた。



「しょうがないじゃん。可愛い転校生にみんな質問したいんだからさ」



質問するのは良いけど他でやってくれ!!



「他のクラスの子も噂を聞き付けて集まってきてるらしいよ」



とマリアが俺達の会話に入ってきた。



「あー、マリア!さっきはヤキモキ妬いてくれたの?」



「ち、違う!!そんなんじゃない!」



「強がってるマリアも可愛いよ」



「だから違うってばぁー」



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