水色王子とピンク姫
さすが麻里。的確な指摘でございます。
「…おぃ奴さん。話した方が、楽になるぜ?」
なぜに刑事口調?
っつか麻里の視線は、話してより、話せに近かった。
これじゃ、事情聴取じゃん。
「…うう」
…ハイ。あたしの負けであります。
「ええーーー!!」
麻里の大きな叫び声が教室に響いた。
「しぃーっ!」
慌てて麻里の口を塞ぐ。
「むぐ!もががが」
必死に抵抗する麻里。
あげくのはてに麻里は爪で私の手を引っ掻いた。
「いたーーーぃ!!」
今度はあたしの悲鳴が教室に響いた。